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「又しても、尿道炎の話.... 」




コラム掲載 2017年2月



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又しても、尿道炎の話....

またしても、尿道炎に関しての話です……。

 先ず、基本に立ち返って考えると、尿道炎 とは、読んで字の如く尿道に炎症を起こしている状態 を指します。
尿道に炎症を引き起こす要因は何でしょうか?皮膚炎etcとは異なり、何らかの微生物の侵入によってでしか尿道炎には成り得ません。

 では微生物とは?尿道炎を引き起こす細菌は、いや、尿道炎は性病なのだと信じきっている患者さんが実に多いですね。つまり、淋菌、クラミジア、マイコプラズマだけが尿道炎の原因なのだと信じて疑わない患者さんが実に多く来院されます。

 しかし、この考えは間違っています。細菌には無数の種類が存在し(性病ではない細菌ですよ)性行為の時の尿道の状態がその場に居あわせたある種の雑菌の覚醒に繋がればその雑菌は目を覚まして活動を始め炎症を引き起こすのです。例えば大腸菌が原因の尿道炎も時々見かけるわけですよ。

 雑菌には感染する能力は無いのでたまたま条件が整った場合にしか尿道炎の原因にはならず、Partnerから同じ雑菌が出ることも無ければPartnerがその細菌によって腟炎になることも無いわけです(Candida性腟炎は女性にとって付き物ですから、同時にCandidaが原因の腟炎を起こして症状が同時発症するケースは往々にして見かけますが)。

 非淋菌性尿道炎という言葉を聞かれた方も多いかと思いますが、この言葉は往々にして淋菌以外の性病の細菌が原因の尿道炎と取られがちです。しかし、本当の意味は性病、非性病(あえて雑菌と呼びましょう)の細菌全てを含むもので、極めて曖昧な呼び名なので僕は使いませんが。尿道に症状が出て、「あ、遷されちゃったかな?」と考えれば当然、性病科もしくは泌尿器科にかかりますよね。先生も「おしっこ、とって下さい。薬、出しときますね。」という対応が多くありませんか?おしっこを最初に採取してしまったら雑菌の検査はできません。

 尿を検査Centerに送るということは性病の検査しかしない(できない)ということですから。
尿道炎の治療においてまず大事なことは問診・視診にあります。性行為から発症までの期間、症状尿道の所見(膿の出方、尿道入り口の発赤)を丁寧に診れば、正しい投薬ができます。そして、ほぼ二週間で治癒します。ほぼと書いたのは、薬剤耐性菌が存在しているからです。で、その手の菌に限って尿道分泌物検査で捕まらない(体外では生きていけない?)ことが多いのは参るよなあ。

 話、戻って、視診、問診をしたら尿道分泌物を絞り出して綿棒で採取します。尿道に綿棒を突っ込まなくても絞り出して綿棒で拭えば分泌物は取れます(炎症を起こしている尿道に綿棒を突っ込むのは拷問ではないのかな)。

 しかし、すべての尿道炎が確実に直せるとは言えません。二週間の治療で症状は取れ、顕微鏡でも全く白血球が消えたとしても、数週間で同じ症状で来院される患者さんが少ないとは言え存在するのです。
この手の尿道炎はまず性病はありません。尿道分泌物検査結果も役に立たないcaseが多いですね。
検査で捕まらなっかた薬剤耐性菌と思われますが、本当に治療が難しいcaseになります。こういったCaseが今一番の課題です。

えびす皮フ泌尿器科  院長  原口 忠

2017年2月1日 

 

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