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「コンジローマ で、本当に合っているのか?  」




コラム掲載 2017年1月



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コンジローマ で、本当に合っているのか? 

明けましておめでとうございます。

 今回は久しぶりでHUMAN PAPILLOMA VIRUS (HPV)について再考したいと思います。
HPVに関しては、耳慣れない患者さんがまだまだ多いようです。

 では、コンジローマならどうでしょうか?多分皆さんご存知ですよね。
主としてPenis表面、しかし肛門周囲や尿道にも意外と出ているCaseを見かけます。
鶏のとさか状のものが有名ですが、お椀を伏せた形態(これが格好多い)やコケ状に広がっているものもあります。性病の一種ですから当然性行為が無ければ感染はしません。

 痛みも痒みも無く徐々に増大もしくは数が増えていきます。発症当初は小さいですから気がつかないか、気がついても放置してしまうことが多いです。(痛み、痒みもないからね)
もう一つ放置しがちな原因として潜伏期間が挙げられます。尿道炎なら殆どは1−2週間以内に性行為があり、なおかつ尿道の痒み、痛みを伴うので性病を疑って来院されますが、コンジローマの場合、感染してから血液中で増殖しある程度経たないとできものはできないので直感的には性病と結びつかないようです。性行為後最低でも2−3か月、長いものだと一年を超えますから、よもや性病とは考えつかなくても仕方ないでしょう。

 そこで、HPVに戻りますが、コンジローマはHPVの一部であり、HPV 102種類の型のうちわずか2種類(6型、11型)を占めるに過ぎないのです。肉眼で診てコンジローマとそれ以外の100種類のHPVの鑑別は不可能です。HPV 102種類の型の中には18種類ほど(16種類という文献もあります)Hi Riskと呼ばれる型があり、女性の子宮頸がんの患者さん全例からこのVirusが検出され、陰茎癌の患者さんから検出されることも珍しくありません。

 HPV中コンジローマは半数以上を占めるという意見もありますが、僕が調べた限り確かに6,11型も結構な確率で検査上見つかりますが単独ではなく幾つかの型が混在している例が多い(Hi Riskも含まれる)のは事実です。

 ですから、一瞥してコンジローマと診断することは安易すぎると思われます。
次に、HPVの治療に関して、余程小さければ ベセルナ.クリームや液体窒素で冷凍すれば多分表面から消滅はするでしょう。しかし、すでに述べたようにある程度大きくなり、数も増えた状態で「これはやばいかも」と考えて来院された患者さんには、ほぼ無効な例が多いですね。

 ベセルナ,クリームも悪い薬ではないけれども効果がかなり弱く副作用も心配です。
液体窒素はかなりの痛みを伴い何回もやらなければなりません。つまり、育ってきているできものには有効ではないということです。では、どうするか?一番確実かつ一回で痛みも伴わずに一掃する方法は麻酔をかけて全てメスで切除し切除部分を全てレーザーで焼却してしまうことです。これは麻酔が切れても痛みは出ません。かつレーザーである程度の深さまで焼却できるので、とりあえず発症した部分のVirusは死滅させられます。

 切除する場合のもう一つのメリットは、感染しているHPVの型が調べられるということです。
HPVに感染しているか、何型に感染しているかは血液でも尿でも解読不可能です。しかし、切除したできものそのものがHPVですからSampleとして検査施設に送れば、感染している型が明確に分かるのです。つまり将来的に悪性化する確率や経過観察期間、再発率まで統計的に
ある程度判断出来るわけです。

 何も分からず将来の不安に怯えるよりは余程前向きに考えられるのではないでしょうか。

えびす皮フ泌尿器科  院長  原口 忠

2017年1月1日 

 

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