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「慢性前立腺炎:補足」




コラム掲載 2016年9月



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慢性前立腺炎:補足

前立腺炎の患者さんは実に多いです。

 下腹部違和感、会陰深部痛、内股が張る、長時間座っていられない、睾丸痛、尿道先端痛ETC挙げてけばキリがない程ですね。

 前立腺炎には、以前にも述べた通り 細菌性前立腺炎、無菌性前立腺炎 があります。
急性前立腺炎の急性憎悪なんていうのもありますが、稀でしょう。

 陰部を中心としたこのような不定愁訴は、診断として無菌性慢性前立腺炎が当てはまるCASEが多いようです。

 前立腺は尿道の奥、膀胱の出口に位置する臓器で 性液の大部分を製造します。役割は精子に流動性を与えて卵子まで泳ぎ着かせること、精子に卵子まで泳ぎきるだけの養分を補給することです。ですから前立腺液は養分に富んでおり、性行為時に尿道に入り込んだ雑菌は何とか前立腺の入り口まで泳ぎつければ前立腺に侵入して増殖できるわけです。しかし、そのうちに雑菌はなぜか死滅してしまいます。つまり前立腺炎の火付け役みたいなものかな。問題なのは細菌が死滅しても一度進み始めた炎症が止まらずに数年経ってある一線を越えて症状が出始めることなんだな。要するに『無菌性前立腺炎』の完成ってわけだ。

 細菌がいない例が多く見られるのだから、当然抗生剤は効かない場合が圧倒的で漢方薬が主流を占めます。
かといって、かの有名なセルニルトンだけではダメなCASEが多く、他の漢方薬、西洋薬の組み合わせが腕の見せ所になってきます。漢方薬の場合、効果判定は二ヶ月以内でしょうか。それで芳しくなければ、薬は変更すべきでしょうね。

 次に、最大の懸案である 前立腺痛 について少し触れておきます。
病名に 「〜痛」 なんてつく例はまず無いですよね。私見として、無菌性前立腺炎に属するものと考えていますが、患者さんを見ていると相当に辛そうで、抗生剤は当然×?、鎮痛剤も漢方薬もダメ、ある種の薬を規定量を超えて混ぜてみて、時々効果が出るかなあ。かと思うとスパッと効いたりしてね、今後の課題ですよ。

 劇的に痛くなくたってそこそこの痛みが続いたら精神的にもかなり苦痛を伴ってきますから、明らかに心身ともに異常をきたしてくる可能性があります。神経BROCKはやったことはありませんが、経験者曰く、ダメだった、とのこと。現状、決定打は見つかっていません。

えびす皮フ泌尿器科  院長  原口 忠

2016年9月1日 

 

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