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「雑菌性尿道炎について Part 2」




コラム掲載 2016年4月



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雑菌性尿道炎について Part 2

 雑菌と言っても種類はかなり有りますよね。検査で3種類の雑菌が出たとしても全部絡んでいるのか、一種類だけの問題なのか、本当のところは判りません。検査で出なかった種類かも知れない。しかし、雑菌性尿道炎にも症状の出方に幾つかのパターンがあって、検査結果と症状とを突き合わせていくと経験上幾つかの抗生剤に絞り込めます。

 年間1000人を超える尿道炎の患者さん方を診続けてきた結果、95%以上の患者さんはまず2週間で治せます。最初の1週間の内服で症状がほぼ無くなり後の一週間で完全に死滅します。

 問題は、他の病院で一ヶ月かかっても治っていないcase,そして尿道口周辺の発赤と強度の排尿痛、ほとんど排膿を認めないcaseです。

 他院で一ヶ月かけても治っていない場合、だいたいは抗生剤の選択に問題があります。と言うより問診、視診さえきちんと為されていないことが多く、従って適切な抗生剤の選択は望めないでしょう。

 一ヶ月経てば慢性化し始めますから早急に適切な処置が必要になりますが、問診、視診をしっかりやれば、まず一週間でかなり改善させることが可能です。

 厄介なのは後者の方で、結構な難物に出くわすことがあります。こいつは、症状が比較的早く出てしかも排尿したくないほどの激痛を伴い尿道口周辺まで強い炎症による発赤を認めます。勿論、淋菌は否定され、抗生剤の選択は難しく例外的に治療途中で別の抗生剤を被せる必要が生じることもあります(通常、抗生剤の併用はまず行いません)。余談ですが、このtypeの患者さんはなぜか金曜に来院することが多いのは、気のせいかなあ?このtype の場合、3日程一つの抗生剤を試してみて反応を見るべきでしょう。それでダメなら抗生剤を変えるか、最初の抗生剤に別のものを被せるか、ですね。極めて例外的ですが(僕の診療所でさえ2−3人/年程度)、真菌性尿道炎も存在はします。これは難解だと思われる例では最初の一週間は2回/週、診た方が良いですね。

 雑菌性尿道炎から見れば、淋菌、クラミジアは楽なものです。最近は変異した淋菌も出てきてはいますが、セフェム系抗生剤の注射1回で殺せますし、心配なら同じくセフェム系抗生剤を一週間内服しておけばまず間違いなく殺せますよ。淋病に対して注射、点滴をやらないなどということは性病科の医師としては有り得ないことです。しかし、セフェム系の抗生剤はクラミジアには全く無効ですし、雑菌に対しても弱い傾向にあります。

 尿道炎に罹った時、淋菌、クラミジアしか考えないようではダメです。数種類の菌の存在を頭に入れておくべきでしょう。特に雑菌は活動停止状態で残ることも有り得ますから、一度症状が消えても少し経って違和感を感じた場合、すぐに診てもらった方が良いと思います。

 オシッコを診てもらうのではないですよ!いいですか?オシッコなんぞ採って診てもダメだからね。

 尿道分泌物をガラス板に採って診てもらうんだよ。これだけは覚えておいて下さい。

えびす皮フ泌尿器科  院長  原口 忠

2016年4月1日 

 

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