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「慢性前立腺炎に関する雑学」




コラム掲載 2015年12月



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慢性前立腺炎に関する雑学

 来院される患者さんの中に、慢性前立腺炎と診断され治療を始めて数ヶ月になるが変化が認められない、という患者さんが結構多いのだが、話をよく聞くと実に興味深い事実が浮かび上がってくる。

 抗生剤をひたすら処方されているか、よくてセルニルトンが一緒に処方されているか・・・。

 まあ、いずれにしてもそんなに抗生剤飲んだら肝臓にも胃にも良くないだろ。

 慢性前立腺炎の中には確かに細菌性前立腺炎も存在するけれども、経験上言わせてもらえれば到底10%にも及ばないです、ハイ。前立腺の中に細菌がいたとしても抗生剤は二週間位が限界で、それ以上飲んでも死なないものは死なないね(クラミジアとかは殺せますよ)。だからダラダラ抗生剤を続ける意味は無いんだな。前立腺の中に少しばかり細菌がいたとしても抗生剤でそれを殺しきれるという考えは妄想に過ぎないし、前立腺炎が原因で多岐に渡る不定愁訴が出ている場合、原因はその細菌では無いんだな。

 90%以上を占める無菌性前立腺炎同様、最低でも3-5年以上にわたる炎症の結果として前立腺を取り巻く神経が過敏になり関連痛(泌尿器科に特有の症状で問題がある組織以外の所に症状が出るということ)が出ているわけだ。例えば、尿道の先が少し痛い、内股が張る、陰嚢の奥の方に違和感があるETC、性器を取り巻くあらゆる場所に症状が出てもおかしくないんだね。

 では、いかにして治療するのか?確かにセルニルトンは役には立つでしょう。でも、それだけではダメで、他の漢方薬および末梢神経の興奮を抑える薬も必要になってきます。僕のところでは4種類の薬を出すパターンが多いですが、SECONDO OPINIONで来院された患者さんの90%で効果が出ています。漢方薬は何通りか試す場合もあります。効果の出方は様々で少しずつ良くなっていく形が一番好ましいんだが…..いきなり良くなる患者さんも結構おられますが、問題なのは治療にえらく時間がかかるということなんですね。いきなり症状が取れてもそれは治ったわけでは決してなく、炎症のレベルがある一線を下回ったため症状が取れただけなんですよ。最低でも3-5年以上患っていた病気がすぐ治るわけはないんですよ。最高上手くいっても半年以上、一年以上かかる例なんてザラにありますから。

 ところが、いくら説明しても症状が無くなると、くすりを止めてしまう患者さんが後を絶ちません。

 そりゃあ、症状が無くなっているのに薬を飲み続けるというのは、誰だってだんだん苦痛になってきますよね。僕だって自信があるかと聞かれれば正直言ってアブナイかも。でもね、継続しないかぎり、無菌性前立腺炎は絶対に治らないんだな、これが!全く、ジレンマだよ。いかにして患者さんを上手く説得するかがね。1-2ヶ月で止めた患者さんはだいたいまた戻ってくるんだから。

 いくら説明してもダメな場合はダメですね、残念ながら。そういった患者さんには悪いけれど、悲しいけれども絶ち切らざるを得ないです。

えびす皮フ泌尿器科 (性病よろず相談所)  院長  原口 忠

2015年12月1日 

 

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