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「慢性前立腺炎、なんて不可解な病気なんだろう。」




コラム掲載 2015年6月



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慢性前立腺炎、なんて不可解な病気なんだろう。

 前立腺炎 と診断されて治療中の方、大勢いらっしゃると思います。

一口に前立腺炎といっても、教科書的には急性前立腺炎と慢性前立腺炎の二種類があります。

実際診療していて急性前立腺炎はとても稀で、細菌性前立腺炎(前立腺炎は細菌感染から始まると考えています。が、いつまでもその細菌が前立腺の中で生きているとは、僕は考えていません。)の急性増悪を指すのではないでしょうか。その場合、強烈な残尿感、排尿障害、時には発熱も伴います。所謂、HOT TOMATO と呼ばれる状態で、肛門から指を挿入してみると、直腸粘膜越しに熱くブヨブヨに腫れた前立腺を触ることができます。

 この場合、間違っても前立腺マッサージはやってはいけません。細菌が血液内に侵入し敗血症に陥る危険性があるからです。この状態では、前立腺は膿でパンパンに腫れていますから前立腺内の膿が尿道内に流れ出てきてしまうCASEも有りうるわけで、当然排尿痛など、尿道炎の症状も認められますね。

 でも、通常は前立腺内から尿道に前立腺液が流出するなんてことはマズ有り得ません!ですから、尿を検査して白血球が少し出ているからといって前立腺炎と診断がつくはずはありません。だって、前立腺液ってのは性液の大部分を占める液体で、それがSEXもしないのに尿道内に出てきたらマズイでしょ。性行為以外で尿道内に前立腺液が出てくるのは、前立腺MASSAGE後か(稀ですが)細菌性前立腺炎の急性増悪の時だけでしょう。

 先に、前立腺炎は細菌が原因で引き起こされるが、細菌がいつまでもいるわけでは無い、と書きました。急性期こそ細菌が原因で前立腺内に炎症が起き始めるようですが、多分ある程度経つと死滅してしまうと考えています(もちろん、例外もありますが)。そして、その時点では前立腺炎の症状はまだ現れて来ないのです。

 前立腺炎の症状は多岐にわたります。残尿感や会陰深部痛(睾丸と肛門の間のあたり)などはまあ直接的な方で、尿道先端痛、内股が張る、下腹部が重い、痛い、などといった陰部周辺の不定愁訴の原因が慢性前立腺にあるCASEが非常に多いのは事実です。

 ああ、やっと慢性前立腺炎にたどり着いたな。

 慢性前立腺炎には、細菌性慢性前立腺炎、無菌性慢性前立腺炎、前立腺痛(疾患名になんとか痛なんてつくのは稀ですよ。)が存在する、と医学書には書いてある。でも、実際に遭遇するのは殆どが無菌性慢性前立腺炎で細菌性慢性前立腺炎の患者さんなんてマズ見かけないです。そして、たまに前立腺痛の患者さんが来院されます。細菌性を僕が(殆ど)否定する理由は、前立腺液を培養検査しても殆ど細菌が検出されないことに加え、MASSAGE液を顕微鏡で診ても白血球が殆ど見つからない症例があまりに多いからであります。

 無菌性慢性前立腺炎の症状は、先に述べた通り相当多岐にわたります。それは、泌尿器器官に特異的な「関連痛」にカギがあります。関連痛とは、実際に炎症が起きている場所以外に症状が出る場合のことで、無菌性慢性前立腺炎に関して圧倒的にこれが当てはまります。

 慢性前立腺炎の診断で抗生剤飲み続けるなんて有りえませんよ。

 もし、貴方がそうなら当院においで下さい。僕が解決します。

 来月は、ひき続き無菌性慢性前立腺炎について書きますので、読んでね!

 

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2015年6月1日 

 

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