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「本当にコンジローマなのか?」




コラム掲載 2015年3月



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本当にコンジローマなのか?

 「コンジローマ」と言えば、かなりの患者さんは聞き覚えがあるはずです。

しかし、H.P.Vと言っても解らない患者さんがほとんどですね。

H.P.Vは、 即ちHUMAN PAPILLOMA VIRUS(人乳頭状ウイルス)の略称ですが、一般的に言ってほとんどの性病科でさえDrが使わないのだから聞き覚えが無くても当然と言えるでしょう。

 コンジローマとH.P.Vの因果関係については、今まで何度となく説明してきましたが、再度、説明する必要性を痛感しています。H.P.Vの粘膜型は総て性病であり、コンジローマはその中のほんの一部に過ぎません。H.P.V粘膜型は性行為の結果、感染した後penisと肛門の間の血液中に潜伏し、一般論として1〜10ヶ月程でPenis(付け根、尿道も含みます)もしくは肛門周辺に乳頭状(鶏の鶏冠状)若しくはお椀を伏せたような形や苔が生えたような状態で発症するCASEが多いようです。

 鶏の鶏冠みたいな分かり易い状態で発症してくれれば患者さんも気が付きやすいですが(ましてそれが成長してくるわけですからね)、お椀を伏せたようなものは数が増えていっても、患者さんは「年齢的にイボでもできたか、」位にしか考えないCASEが多く見られます。確かにイボなんですよ。でも直ぐには性病と結びつかないようですし、ましてやそれが癌化する可能性があるとは夢にも思わないですよね。

 H.P.Vには102種類の型があり、其の内18種類程が癌化する遺伝子を持っていると考えられています。コンジローマは6型、11型だけを指すのであり、ましてLOW RISKに属するので癌化は先ず無いと(長期的に見て0%ではないですが)考えておいて良いと思われます。102種類のうちのたった2種類ですから数値的にはでる確率が極めて低そうに見えますが、実際には50%程の確率で6型、11型が出ます。しかし大事なのは6、11型以外の型も同時に検出される例も含めての確率ということであり、当然Hi Risk型(癌化しうる遺伝子を持っているということです)も混在しているCASEがある程度認められます。

 H.P.Vに感染した場合、先に述べた通り血液中に潜伏しているわけで、その中の一匹もしくは数匹がPenisや肛門周囲に顔を出したに過ぎず、血液中には仲間がまだ沢山残っているわけですから表面に出ている奴だけ叩いてもそれで終わりというわけにはいかないのです。

 感染したH.P.Vの型が総てLow Riskならば,また出たら叩けば良し(再発率は当然高いですから)と言えるでしょう。では、Hi Riskが含まれていたら?

 H.P.Vの存在は、尿、血液検査では確認出来ません(精液に含まれているからそれを検査すれば良いという意見もありますが確率もまだはっきりせず一般的とは言い難いですね)。

 現時点で一番確実にして唯一の方法は、顔を出した出来物を切除して検査センターで調べるやり方です。それなら、痛い思いをして液体窒素で何回も冷凍治療しなくても(顔を出している腫瘍に関しては)一回で殺せる上に、型も総て確定出来ます(他の治療法では本当にH.P.Vなのかはもちろんのこと、型は絶対に解らないのです)。

 性病で癌化する可能性があるのはH.P.Vだけです。クラミジアや淋病で死ぬことはあり得ません。

当院では、一週間に10名以上のH.P.V患者さんが来院されます。性病の治療も他の疾患同様、経験が重要ではないでしょうか?

 Penisや肛門周囲に何か出来物はありませんか?一度、よく観察してみて下さい。不安な点があれば是非診せて下さい。納得のいく説明と治療が僕の信条ですから。

 

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2015年3月1日 

 

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