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「続篇<尿道炎について>」




コラム掲載 2015年1月



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続篇<尿道炎について>

 明けましておめでとうございます。本年も経験を生かして頑張りますので宜しくお願いします。

 先月、尿道炎について僕の治療方針を話しましたが、いかがでしたか?

先月も述べたとおり、真っ先にやるべき事は検尿ではありません。
先ず、視診(おしっこをしたら大事な尿道の所見つまり膿の出方が診れなくなります。他に尿道口の発赤も大事です。)+問診(性行為のTiming、自覚症状と症状の出たTiming,etc)で、治療方針はほぼ決まってしまいます。

 ところで、性病の中には、特徴的な症状を持つものがあります。クラミジア、淋菌がそれに当たります、いや、当たりました、と言い直さなければなりません。

尿道の先に白濁した分泌物が付いていて排尿時に違和感を伴うetcがあれば、少なくともクラミジアはあるでしょう。しかし、他に菌が混在している可能性は否定できません。話がずれましたが、ここで僕が話したいのは淋菌に関してです。

 淋病は性行為後遅くとも一週間以内に(早ければ二日位で)、排尿時激痛を伴う大量(パンツにべったり付く位)の黄緑色の排膿で一目瞭然でしたが(今でも大多数は当てはまります。)最近、数週間経ってから黄色い膿が確かに出ているが量も少なめで痛みを伴わない例(これは染色して顕微鏡で診れば淋菌を確認できます。)や排尿時違和感だけで尿道をしぼってみても膿が出ず、尿検査(PCRやSDA法)で淋菌が見つかる例etcが少しずつ増えているのです。以前には考えられなかった症状の出方で、その場合は淋菌の尿検査(膿が認められないCASE)も必要になりますね。

 話変わって、難治性尿道炎は厄介な病気です。ある種の雑菌(性病の菌に有らず)が原因の慢性尿道炎に間違いは無いのですが、詳しく話を聞いてみると<以前、尿道炎を罹ったことがあったが症状がとれたから通院をやめてしまった例や(想像するに)抗生剤がある程度効いて菌が休眠状態?になって無症状のままある程度時間が経過してしまった例>が当てはまるようです。通常、ある特定の抗生剤を一週間程投与すると一度は膿が止まるけれども数週間で再発したり、自覚症状は全く無いのに尿道を奥から絞るようにすると膿がでるパターンで、いずれも半透明の粘液(さらっとしておらず、顕微鏡で白血球がある程度含まれています)が特徴です。

慢性尿道炎の場合、培養検査をしても菌はまず検出できない例がほとんどで、効果の出る抗生剤も極めて限られます。かといって、同じ抗生剤を使い続ければ(二週間が限度と考えるべきです)耐性菌になることは必須ですから大変難しい治療と言えます。

いつまでも抗生剤を使い続けることは避けるべきで、二週間継続したら一度投薬をやめて二週間程度で再検(鏡検)します。この繰り返しが現状ではかなり効果的かな。

 ところで、性病科に行ったことのある方に伺いたいのですが、先生は顕微鏡を使っていましたか?まさか、尿を採ってそのまま顕微鏡で見たりしてないですよね?尿道炎の患者さんは典型的な淋病以外では膿の量は限られているわけですから、それを大量の尿で薄めたら顕微鏡で白血球も殆ど見えないでしょう。まして、尿検査で菌は絶対に見えませんから。顕微鏡は排尿前の尿道分泌物を見る分にはたいへん役に立ちますが、、

 患者さんに詳しい問診もせず、視診(尿道の状態、膿の出方)もしないで、尿だけ採って抗生剤を選択できるとしたら、それは神か全くのヤブ医者としか言いようが無いと考えるのは僕だけだろうか?皆さん、どう思いますか?

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2014年12月1日 

 

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