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今月の一言イラスト2014年10月

「クラミジアの血液検査の恐ろしさについて」




コラム掲載 2014年10月




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クラミジアの血液検査の恐ろしさについて

 皆さんが俗に言う’クラミジア’は、正確にはChlamydia trachomatis の略称です。

  今時は性病の主役ですが、クラミジア性尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、クラミジア性(子宮)頸管炎、クラミジア性卵管炎、腹膜炎etc,要するにクラミジアなる微生物(細菌に有らず)によって引き起こされる各種泌尿器系の炎症の原因微生物の名前なんです。最も多いのは、クラミジア性尿道炎、(子宮)頸管炎ですが、何れも症状はかなり弱く、「何か、尿道に違和感があるんですが、、、」とか「朝起きておしっこしようとしたら尿道から白っぽい分泌物が出ていたので、気になって、、、」のような何かおかしい、、程度の症状で患者さんは受診されます。もし、排尿痛がある場合は、クラミジアがあるとしても必ず他の菌が混在しています。なぜならクラミジア単発の尿道炎の場合、絶対に排尿痛は出ませんから。

 さて、最初になぜクラミジアの正式名称を述べたかと言うと、trachomatisに大きな意味があるからなんです。
Trachomatis、通常はトラコーマと呼ばれる眼科では有名な病気で、小学生頃にこれに感染したことのある人が実に多い、ということが(性病の)クラミジアの間違った治療に深く結びついています。過去にトラコーマに感染したことがあっても子供の頃のことなんて結構忘れているでしょ。まして、トラコーマに感染したことのある人の多くが体内に痕跡が残っているなんて、普通の人たちが知る由も無いですよね。

 その痕跡こそ、血液検査で調べるクラミジア抗体IgG,IgAなんです。確かに、クラミジアに感染してある程度経過すればIgG,IgAは陽性になります。ところがクラミジアが治ってもIgG,IgAが痕跡として陽性で残ってしまう人がたくさんいます。
尿道炎で他医院を受診され血液検査でIgG,IgA陽性と出た結果、クラミジアと診断され抗生剤を処方されます。それ自体は良しとしましょう。問題はその後の診断方法にあります。一ヶ月抗生剤を内服して血液検査、結果はまたしても陽性で、また一ヶ月抗生剤を処方され、また血液検査で陽性、、、、、流石に患者さんもおかしいかも、と思いSECOND OPINIONで来院されます。

 クラミジアの治療に3週間は絶対かかりません。通常は的確な抗生剤2週間投与で十分なんですよ。それで確実に治りますから。
SECOND OPINION で来院された患者さんにそのことをよく説明し抗生剤の内服をやめてもらい、尿検査(PCR法、SDA法)要するに遺伝子法で病原体そのもの(抗原と呼びます)の存在の有無を調べるわけですが、まず陰性と出ますね。要するにクラミジアはもう無いということです(もともと無かったかも、、、)

 クラミジア性尿道炎が心配で受診された場合、血液検査で判定します、と言われたら、回れ右して別の病院を受診されることをお勧めします。

ほんと、数ヶ月も抗生剤飲み続けたら肝臓に負担かかっちゃいますよ。


えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2014年10月1日 

 

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