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今月の一言イラスト2014年5月

「コンジローマに対する間違った解釈について Part1」




コラム掲載 2014年5月

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コンジローマに対する間違った解釈について

 尖圭コンジローマは、陰茎全体、尿道および肛門周囲に限定して発症する性病である。
最初は非常に小さな突起物として発症し、痛み、痒みも伴わないため初期段階では気がつき難いが、徐々に成長し典型的な例では鶏の鶏冠のような突起物となる(お椀を伏せたような半円形の物も結構見かける)。だいたいこの段階で患者さんも気がついて性病科を訪れ、チラッと診て「コンジローマですね。」と診断されるケースが多いようです。

 ところがだ、目で見ただけでコンジローマと診断したなら相当なヤブ医者と言わざるを得ない。
尖圭コンジローマとは、H.P.V(Human Papillaly Virus)102種類のうち、6,11型のたった二種類のLow-risk型(癌化はしない)だけを指すのであって、組織を切り取って型別検査をすれば軽く3-4種類の異なる型が見つかる上に、Hi-risk型と呼ばれる型(将来的に癌化する可能性を秘めている)が102個中18種類程も存在します。例えば、16型、こいつは18型同様、子宮頸癌の原因である上に、Bowen様丘疹症(将来的にBowen病、陰茎癌の一種とも言える)をも、示唆しているのだから。つまり、本当にコンジローマだけの型しか見つからなければ、性病といっても癌にはならないのだからむしろラッキーな話ですが、全ての型を調べない限り分からないんだな、それは。だから、見ただけでコンジローマと診断するのは、みすみす癌を見逃すようなもので、とても危険な行為だと思いませんか?

 それ故、H.P.Vの治療に際しては、表面露出部部分をメスで切り取って型別検査に送り、しかる後根っこに当たる部分を電気メスもしくはレーザーメスで深く焼却してその部分のVirusを完全に死滅させることが望ましく思います。もし、巨大に成長するまで放置した患者さんの場合は、表面露出部の一部だけ切除して型別検査に送り、残った部分は全て電気焼却するしかないでしょう。また、浅く広く絨毯状に発育している時は、一部切除した後、制癌剤の外用薬でフォローしたほうが安全な時もあります。なぜなら、広く発育している場合あんまり広範囲に切除すると皮膚再生に問題が生じる可能性がある上、そのタイプはHi-risk型を含んでいる確率が高いからです。

 しかし、ここで誤解しないでもらいたいのは、Hi-risk型を持っている患者さんが皆癌化するわけではなく、ごく一部だけが癌化するということです。確率は相当低いと言って差し支えないでしょう。でも、0%ではないわけですから、要注意であることに変わりはないでしょう。

 H.P.Vの治療上、重要な問題として再発率の高さが挙げられます。H.P.Vは、皮膚表面に発症して初めて対処できる病原体であり、血中や皮下に潜んでいるVirusに対する治療法は無いわけです。言い換えれば、表面に発症していない患者さんがH.P.Vに感染していないとは全く言いきれないのですから。

 患者さんが来院してH.P.Vの診断がついてパートナーが発症していなくとも、パートナーがH.P.V陰性とは全く言えないのです。たいへん困った問題ですが、今の医学ではどうにもできない問題が幾らでも存在し、これもその一つに過ぎないのです。

 当院では、H.P.Vの患者さんを年間700名以上、診察しております。
治療が長期化している方、現在うけておられる治療に不安をお持ちの方、是非一度診せていただけますか?

 お待ちしております。


えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2014年5月1日 

 

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