トップ1 えびす皮フ泌尿器メイン 今月のコラム
スペースバー

■ 今月の一言  今月の一言

今月の一言イラスト2014年4月

「性病としての尿道炎 そのII」




コラム掲載 2014年4月

掲載一覧はこちらです。 ■今月のコラムはこちら。

 

性病としての尿道炎 そのII 

 尿道炎もかなり複雑化しており、一見淋病だけと思った症例が注射1本で治らなかったりします。

 淋菌に注射が効かないのではなく、他にも菌が隠れていることがよくありますので。

 通常、その注射は淋菌にだけ極めて効果的ですが、淋菌を殺すことによって症状は劇的に改善するので患者さんは尿道炎が治ったと考えがちです。なぜなら、淋菌以外の細菌は無症状か軽い症状しか出さないので見逃しがちなのです。そこで、最初に行った尿道分泌物の培養検査および一週間後再診時の尿道分泌物の顕微鏡検査が役にたつのです。症状が無くても分泌物に白血球が残っていることは結構ありますし(白血球がある程度残っているということは、白血球と戦っている細菌がまだ存在していることを意味します。)、最初に選択する抗生剤が全ての細菌に奏功するとは言えません。来院時に尿道口周辺の発赤の仕方や膿の性状を注意深く観察すると実に多くの情報が得られ、経験上最適と思われる抗生剤を初診時に処方できますが万能ではありませんから。

 しかし、初診時に尿道分泌物の培養検査をしておけば再診時には少なくとも残っている雑菌は把握できますから、かなり効果的に治療を進められます。但し、雑菌は検査中に死んでしまうこともあるので、捕まるとは限らないのが現状ではあります。

 クラミジア、淋菌はPCR法、SDA法で確実に把握できますしマイコプラズマもほぼ確実に捕まえられますが、いずれも尿検査ですから尿道および分泌物のチェックを済ませてからにしないとマズイでしょうね。排尿してから尿道のチェックなんかできませんし、取ったオシッコを目で見て「濁ってるから膿が出てますね。」なんて言うようでは性病科の医師としては情けないですよ。

 クラミジア、マイコプラズマの混在する症例も多く目にしますが、クラミジアには通用してもマイコプラズマは殺せない抗生剤の組み合わせがよくありますから注意が必要です。特に女性の場合、マイコプラズマは殺しにくいです。ところで、「マイコプラズマは性病ではないから治療の必要はない。」というDrがいらっしゃることは事実です。しかし、性行為で感染ることは確かですし妊娠初期に流産の原因になりうる事も海外ではよく知られていますから性病と分類すべきでしょう。

 治療終了時に再発の有無を聞かれることがよくあります。性病に関しては最後に尿を検査に出して(−)なら再発は有り得ません。むしろ、ひねくれた雑菌が案外曲者で相当叩いて瀕死の状態まで持って行ってもしぶとく復活してくる奴がいて、こいつは相当手強いですよ。そういう雑菌に限って細菌培養で捕まらないから経験で抗生剤を選んでいくので、場数を踏んでいればいる程完治させられる確率は高くなります。

 性病だろうが雑菌だろうが、通常2ー3週間で尿道炎は治せるものです。一ヶ月以上やってもだめなら即、お医者さんを変えたほうがよいと考えます。慢性化する一方ですから。

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2014年4月1日 

 

TOPへ診療内容性病について自費診療について性病即日検査泌尿器の病気
EDについて性病Q&A当院紹介院長プロフィールコラムリンク集

医療法人社団 朝日会 えびす皮膚泌尿器科
東京都渋谷区恵比寿1-7-11 吉原ビル4F TEL 03-3444-5128 FAX 03-5447-6125

えびす皮フ泌尿器コピーライト
えびす皮フ泌尿器科トップページへ