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「性病としての尿道炎 そのI 」




コラム掲載 2014年3月

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性病としての尿道炎 そのI 

  尿道炎すなわち性病という考え方に一石を投じる意見を前回お話させてもらいましたが、今回は(性病としての尿道炎)について述べたいと思います。

  淋菌、CRAMIDIAに関しては皆さん既に良くご存知と思いますが、解説は必要でしょう。
淋菌は、性行為(ORALも含みますよ)後、数日遅くとも一週間以内の、激痛を伴った黄緑色の大量の膿が特徴でしょう。クラミジアは、性行為後一週間から10日程での尿道の軽い違和感、掻痒感および尿道からの白濁した分泌物が典型的な例と言えます。

  しかし、これはあくまでも、淋菌、クラミジア単一感染における典型例をお話しただけなんです。クラミジアに感染しても全く自覚症状が出ない人は少なからず居ますし、淋菌でさえ無症状の患者さんが居るのです(これは極めて稀ですが、ここ半年で三人ほど経験し僕も驚きました)。それに前もって述べたように、これは単一感染(淋菌のみ感染している場合etc)における症状であり、複合感染の場合は事情が異なります。例えば、クラミジアと淋菌が感染している場合:これは比較的簡単で通常は淋菌の症状が出ます。淋菌の症状は分かりやすく、尿道を一目診ただけで[あ、淋病だ!]と僕らも考えがちです。でも、ちょっと待って下さい。淋菌と似通った症状の雑菌が存在することを以前述べたことがありますよね。顕微鏡で染色標本を確認しない限り、淋病とは断言できません(淋菌は巨大な細菌なので、唯一普通の顕微鏡で確認できます)。ですから、おしっこを取る前に尿道の所見をよく見て、尿道分泌物を採取する必要があるんです。そうすれば、雑菌を見逃さないで済みますからね。淋病だけなら、まず注射一本で治せますが、複合感染が案外多いのでオールマイティに近い抗生物質を一週間内服して、細菌培養およびPCR(SDAでもOK)の結果を待ちます。ただし、グレースビットやクラビット は、オールマイティと言えるのでしょうか。確かにいい薬だしクラミジアには有効かもしれませんが、使われすぎて耐性菌が生まれてきていることも事実ですから。培養検査で有効だという結果が出れば勿論使えると思いますが、性病性尿道炎のファーストチョイスにはどうかな?というのが僕の見解です。

 今現在、僕は毎日70人以上の尿道炎患者さんを診せてもらっています。以上、述べたことは全て患者さんを通して学んだことであり、来院していただいた患者さん、全ての方に感謝しております。今回取り上げた題材は、一回でとても説明しきれる問題ではなく、尻切れトンボのようになってしまったことをお詫びします。

 性病としての尿道炎 そのII を、次回掲載したいと思います。つたない文面にお付き合いいただき、有難うございました。

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2014年3月1日 

 

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