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今月の一言イラスト2014年1月

「尿道炎に関する大いなる誤解」




コラム掲載 2014年1月


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尿道炎に関する大いなる誤解

 以前と比較して、尿道炎は明らかに多様化しており、昔のように淋菌、クラミジアだけの検査では原因菌を特定できないケースが非常に多い、つまりマイコプラズマや雑菌も入り混じった混合感染がかなりの数に登るということです。
 尿道炎の患者が来院した場合、尿道の所見を確認せずに最初から尿をとってしまう医師が相変わらず多いようですが、尿道炎とは尿道の中だけで炎症を起こしている状態で尿道の中だけに細菌(クラミジアは細菌ではないが)および分泌物が存在しています。それは、淋菌が原因の場合を除き量的にはかなり少ないので、それを、多量の尿で薄めてしまっては検査に出してもほとんどの雑菌は捕まりません。

 尿道炎の治療の第一歩、それは尿道および膿の出方の観察、問診(性行為から何日で症状が出たのか?痛みetcの程度は?)なんです。それだけで、半数位は菌の検討も付きますし、最適の薬も処方することが可能です。培養に出す以前にこれだけで少なくとも症状は止められます。

 尿道炎の治療で一番重要なことは尿道口の炎症の起こし方、発症状態を患者から聞くことなんです。僕は、尿道炎の患者さんが来院した場合、尿道の状態を確認するまで絶対に尿は採りません。一番重要な情報を見逃してしまうから、まして雑菌の情報が得られなくなってしまうからです。

 尿道炎が全て性病だと思っている患者さんが相変わらず多いのは事実ですが、その考え方は間違っています。性行為の時には、(性病の細菌はもちろんですが)陰部付近に付着していた雑菌もパートナーの口の中にいる菌も尿道の中に押し込まれます。性行為直後の尿道の中は、精液、分泌液でいっぱいです。それらの液体は何でできていますか?
タンパク質、糖類似物質なんですね。細菌にとっては最高のご馳走なわけで、ある種の雑菌が目覚めて定着し尿道炎を引き起こしうるわけです。

 難治性尿道炎の原因菌は、全てある種の雑菌です。(真菌は先ずありえません) 
雑菌は培養しても捕まらないことも多く、すなわち、最適の抗生剤が検査センターのデータからはわからないということです。
 データに頼ることしかできないDrは、その手の雑菌に対して、クラビット、ジスロマック、グレースビットといった高価な薬を投与しています。ひどい場合は同じ薬を何週間も投与している。
一週間投与して効かなければ、その薬は合っていないことは当然で、それを出し続けることは犯罪でしょ。
でもその手の高価な薬は先ず投与しても無駄です。なぜって、そのての高い薬は難治性尿道炎にはほとんど無効だからね(そりゃあ、高い薬は薬価差益も大きいわけで儲かりますよ)。

 尿道分泌物を採取した後で、採尿して遺伝子法でクラミジア、淋菌、マイコプラズマを調べれば、尿道炎の原因菌は全て(一部の雑菌を除いて)網羅できることになるのです。細菌の名前が出れば最適の抗生剤も分かりますからそれを投与すれば尿道炎は治せるのです。他院で治らなかった原因菌不明の難治性尿道炎でも、(発症してから初めて訪れた性病科医院が僕の診療所であった場合、難治性尿道炎といっても時間のロスは少ないですから、今まで治せなかった患者さんはおりません。)
少し工夫して治療すれば、必ず治りますよ。ただ、他院で治らず困って来院される患者さんは、間違った抗生剤の投与により時間をロスして慢性化しているパターンが多く、易しくはないので裏技が必要ですが。

あ、これは余談ですが、クラミジアだけが原因の尿道炎で排尿痛は絶対にでませんからね。もし、排尿痛で病院にかかって[クラミジアでした]と診断されても、それはクラミジアもあったということで、排尿痛を起こした原因菌は他にいたということですから、勘違いしないでくださいね!

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2014年1月1日 

 

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