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今月の一言イラスト2013年7月 復活第一号!

「最近の淋病に関する奇妙な事実」




コラム掲載 2013年7月


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最近の淋病に関する奇妙な事実

 皆さん、大変お久しぶりです。
気力、体力ともに、徐々に衰えていくものと、ここのところ考えてきました。
しかし、考えてみれば、僕はまだ57歳、もう57歳という考え方はおかしいと思うようになりました。
 それで、またパソコンに向かったわけです。そこで、初心に帰って、久しぶりに尿道炎の話をします。

 最近、立て続けにおかしな、というか今までの概念から外れた体験をし、考えさせられているところです。
淋病と言えば、尿道からの黄緑色の多量の膿と排尿時の強い痛み、と相場が決まっていました。ところが、ほとんど透明に近いそれほど多くない分泌物および排尿時の痛みも認めない(顕微鏡で確かにある程度の白血球、すなわち少量の膿は出ている。)患者さんの尿道分泌物からここ二ヶ月の間に、培養検査で淋菌が三例も検出されたのです。
 上記症状が出なければ先ず淋病は除外して、という考え方に元々誤りがあったのか、最近、新しい型の淋菌が発生したのかは、わかりません。しかし、今まで淋菌の検査もほとんどの(尿道炎の)患者さんに対して行っており、昨年まではこのような例は見つかりませんでした。淋菌を他の細菌が抑え込んでいて、症状が出なくても、検査では捕まったはずですし。テトラサイクリン(クラリスetc),ニューキノロン(クラビットetc)を最初に使って、症状がほぼ収まってしまうなんてことも、ちょっと信じがたい経験です。
 そもそも、淋病に対しては、セフェム系の注射一発で片付くというのが今までの常識であり、今も最初の段階で淋菌を確認した場合(淋菌は例外的に巨大な細菌なので、染色すれば普通の顕微鏡で唯一確認できるため)ロセフィン1grをゆっくり静注すれば、100%絶滅させられます。
 言ってみれば、淋菌の治療など、(言い方は良くないかもしれませんが)簡単なんですよ。幸い、これで片付かない淋菌には未だ出くわしていないので治療法自体には不安はありませんが、とても淋菌とは思えない症状の出方をする淋菌の出現には、正直複雑な心境です。

 話、変わって、mycoplasmaについても一言。mycoplasmaは、流産の危険性を高める可能性が高い性病の一種である、と海外の文献には記されていますが、産婦人科でマイコプラズマの検査をしないのは、(している先生がいらしたら失礼します。)なぜでしょうか?
 僕は、性病科、泌尿器科を生業としていますから、ほとんどの患者さんは男性です。その患者さんからmycoplasmaが検出された場合、以前はその男性の彼女に婦人科受診を必ず勧めていましたが、[数箇所、婦人科をあたりましたが、必要ない、との返答しかもらえなかった、とか、いちばんひどい例は、mycoplasmaって何ですか?という返事でした。]という事態のため、患者さんに彼女の尿を持ってきてもらって、検査に出しています。結果は、約半数の割合で、彼女の尿からも同じmycoplasma(ureaplasma も含む。)が検出されており、患者さんとおなじ治療をして治している状態です。
もし、彼女の咽頭を調べたとしたら、確実に%は上がるのではないでしょうか?

 とりあえず、久しぶりに、皆さんにこうして自分の意見を述べる機会を頂き、有難うございます。
 相変わらず拙い文面ですが、今後とも宜しくお願いします。

 

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2013年7月14日 

 

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