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「男性におけるHPVの検査方法に関して」




コラム掲載 2011年6月



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男性におけるHPV<特にコンジローマ>の検査方法に関して

「彼女が尖圭コンジローマと診断されました。私は何もできていないのですが、HPVの有無を検査できないでしょうか?」という質問を時々受けることがあります。

 その場合、PENIS全体(付け根も含む)、尿道、肛門周囲を仔細に観察し、肉眼的にHPVを疑わせる所見が認められなければ、「現状では、少なくとも表面的にはHPVを疑わせる所見はありません。だからと言って、HPVに感染していないという証明にはならないのです。」という返事をするしかないのが現状です。

 米国食品医薬品安全局(FDA)も、男性においては、PENIS広範囲、肛門周囲広範囲、精液内に分布している可能性があり、症状が発現していない男性におけるHPVの有効な検査法は、現状では存在しないというコメントを出しています。

 日本では、いくつかの検査機関(主要な検査機関でそれを行っているところは無いが)、が亀頭カリの部分に溜まったチンかすおよび精液のPCR検査を実施しているようだが、結果に関しては疑問を呈さざるを得ないと考えられる。まったく間違った結果がでているとは思わないが、確率的に精度の高い結果は望めないと思われる。それでも、やらないよりはマシ、という理論は成り立つし、検査法を全く無駄と考えているわけではありません。ただ、国際的に認められていない方法の結果を鵜呑みにするのは、いかがなものか、というのが、僕の意見です。

 当院では、以前から申し上げているように、HPVを疑わせる所見の持ち主に対して、切除してHPV低リスク、中高リスクの有無、それぞれの割合、ウイルスの強さをDATA化して患者さんに渡すと共に、性行為禁止期間の決定、その間の再発の有無のfillow upを施行しています。ウイルスの力がそれほど強くない場合は性行為禁止期間3ヶ月、かなり強い場合は禁止期間6ヶ月をだいたいの目安としています。

 性行為禁止期間というのは、文字どうりスキンを付けようがなんだろうが絶対に性行為をしてはいけないという意味で、スキンさえすれば大丈夫と思っている患者さんがかなりいるらしいことは全く理解に苦しむ。

なぜならば、問題のできもの部分を切り取ったところで、HPVウイルスはPENIS全体に広がって存在する可能性が残っているから性行為を禁じているのであって、スキンをしたところでPENIS基部はスキンから露出し(スキンでカバーしきれない)、性行為時、女性の陰唇とは直接触れ合うことになるのだから、いとも簡単にHPV感染は成立しうることになるのだ。

 HPV感染の有無の確実な判定法は、何かできものが出来た時にその組成を調べる以外、現状では無いものと考えています。できものが小さければ治療も簡単で済み、予後も比較的良好(性行為禁止期間が短めetc)なので、何か出来たなと思ったら放置せずに早めの来院をお勧めします。


それでは、また、来月。

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2011年6月1日 

 

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