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「平成23年度:性病の傾向と対策」




コラム掲載 2011年1月



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平成23年度性病の傾向と対策

明けましておめでとうございます。本年も宜しくおねがいします。

毎年恒例の「平成23年度:性病の傾向と対策」です。

それでは
いってみようかー。

 

問1: 尖圭コンジローマを病院で切除してもらってからすでに5ヶ月間が経過したが、PENIS表面にも肛門周囲にも尿道にも発症していません。もう彼女とやっても大丈夫でしょうか?
問2: 子宮がん検診へ行ったらHPV16型が原因の子宮頸癌0期と言われたの。でもその後、HPVワクチンをうったから病気は治ったわ。
問3: 陰茎癌の患者もHPV ウイルスによって引き起こされるのだから、癌組織を切り取ってHPV検査に出せば、HPVウイルスが検出される。
問4:

尖圭コンジローマは性器そのものもしくは肛門に発症する病気だから、口腔粘膜には発症しない。

問5: 尖圭コンジローマは、メスによる切除、レーザーメスによる焼却、液体窒素による冷凍療法、ベセルナCrなどの外用療法が挙げられるが、まれに自然治癒もありえる。
問6:

慢性前立腺炎の治療上、FIRST CHOICEは先ず抗生物質の投与である。

問7: ORAL SEXで遷される病気は淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎、カンジタ性亀頭包皮炎、雑菌性亀頭包皮炎だけである。
問8: 淋菌性尿道炎、淋菌性咽頭炎を同時に発症したとする。淋菌性咽頭炎の方が症状ははるかに弱いから、淋菌性尿道炎に対して治すのは容易である。
問9: 排尿痛、多量の黄緑色膿排泄の患者が来院したとする。淋菌性尿道炎と判断し注射1発、セフェム系抗生剤1WEEK投与でまず確実に治癒する。
問10: クラミジア性結膜炎(クラミジアと気がつかずに指でオチンチンをズボンから引っ張り出し、おしっこした後そのまま眼をこすれば一発でなるんだよ。)も抗生剤の内服で普通に治癒する。

以上10題の出題です。制限時間はありませんから、もう一度見直して下さい。

それでは、解答に移りましょう。 

 

問1: 尖圭コンジローマを病院で切除してもらってからすでに5ヶ月間が経過したが、PENIS表面にも肛門周囲にも尿道にも発症していません。もう彼女とやっても大丈夫でしょうか?
解答1 3ヶ月様子を見て再発しなければOkという説と6ヶ月様子を見るべきだという説があります。僕は4ヶ月位での再発をいくつも診ているから、やはり6ヶ月説を支持しますね。
問2: 子宮がん検診へ行ったらHPV16型が原因の子宮頸癌0期と言われたの。でもその後、HPVワクチンをうったから病気は治ったわ。
解答2

ワクチンは新たなHPVウイルスの感染を防ぐだけだから、以前に感染したHPVウイルスには全く効果が無い。従って注射する前に感染したHPVウイルスに対しては無効であり、そもそもHPV ワクチンは12歳から14歳位の未だ性行為の経験のない少女に打つべきものなのだ。

問3: 陰茎癌の患者もHPV ウイルスによって引き起こされるのだから、癌組織を切り取ってHPV検査に出せば、HPVウイルスが検出される。 
解答3 陰茎癌が全てHPVウイルスによって引き起こされている訳ではない。陰茎癌の組織を検査にだしても、HPV陰性のことはよくあることだ。
問4:

尖圭コンジローマは性器そのものもしくは肛門に発症する病気だから、口腔粘膜には発症しない。

解答4 実際、僕が口腔粘膜に尖圭コンジローマを確認した症例は未だ2件だけだが、確実に存在しているのは、事実だ。
問5: 尖圭コンジローマは、メスによる切除、レーザーメスによる焼却、液体窒素による冷凍療法、ベセルナCrなどの外用療法が挙げられるが、まれに自然治癒もありえる。
解答5 原因は全くわからないが、今までに自然治癒を3件(極めて稀だが)経験している。
問6:

慢性前立腺炎の治療上、FIRST CHOICEは先ず抗生物質の投与である。

解答6 慢性前立腺炎は、細菌性、無菌性前立腺炎、および前立腺症(前立腺痛)の3typeに分けられる。その中では前立腺症に属する症例がかなり多く認められ、むしろ漢方薬と軽い向精神薬の併用が症状の緩和に役立つことが多い。
問7: ORAL SEXで遷される病気は淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎、カンジタ性亀頭包皮炎、雑菌性亀頭包皮炎だけである。
解答7 ORAL SEXでも相当激しくやられると歯があたってペニスに傷が付き、相手に歯槽膿漏でもあれば簡単に出血し、梅毒、B型肝炎、ウレアプラズマ、果てはHIV の感染も起こりえます。スキンをした状態で本番の性行為をする時も毛しらみ症、単純ヘルペス、HPVなどの感染はざらに認められます。
問8: 淋菌性尿道炎、淋菌性咽頭炎を同時に発症したとする。淋菌性咽頭炎の方が症状ははるかに弱いから、淋菌性尿道炎に対して治すのは容易である。
解答8 抗生物質は血液の流れに乗って全身を回るわけだから、同様の効果が期待できてもよさそうに思いがちだが、実際は淋菌性咽頭炎の方が治りにくい。
問9: 排尿痛、多量の黄緑色膿排泄の患者が来院したとする。淋菌性尿道炎と判断し注射1発、セフェム系抗生剤1WEEK投与でまず確実に治癒する。
解答9

淋菌性尿道炎は症状が明確なので、「これは淋病だ。」と判断しがちである。もちろん、その診断自体は間違っていないだろうが、クラミジアやセフェム耐性雑菌が混合感染していることが結構多く認められ、そちらの治療も追加しなければならない症例が実に多く存在する。

問10: クラミジア性結膜炎(クラミジアと気がつかずに指でオチンチンをズボンから引っ張り出し、おしっこした後そのまま眼をこすれば一発でなるんだよ。)も抗生剤の内服で普通に治癒する。
解答10 クラミジア性結膜炎の場合、抗生剤の点眼薬を併用しないと簡単には治らない。

さて、皆さん、少しは参考になったでしょうか。
それでは、また、来月。

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2011年1月1日 

 

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