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性器ヘルペスの問題点




コラム掲載 2006年11月



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性器ヘルペスの問題点

 性器ヘルペスは、単純ヘルペス(ウイルス)2型もしくは1型が性行為によって感染したものです。
 但し、感染したからといって、必ず即発症するものではなく、静かに腰椎の神経節に行き着いて眠った状態のまま推移する場合も多々あり得ます。(当然感染したことには気づきません。)

 即、発症する場合は、強い症状を伴うケースが目に付きます。すなわち、性器に多数の水疱が散在し、局所がただれて、足の付け根のリンパ節が痛みを伴ってるいるいと腫れ、発熱、歩行困難に陥るケースもあるほどです。

 これを経験した患者さんは当然、性器ヘルペスのことを心底恐ろしい病気だと考えるのも無理のない話ですが、これほどの症状がでるのは初回のみで、再発時は水疱の数も少なくリンパ腺も少し腫れる位で、放置しておいても2週間以内に表面から消失し、また神経節に戻って眠りにつきます。

 ここで先ず患者さんにとって重要となる事項は、性器ヘルペスは治らない、つまりウイルスを殺す薬が存在しない、現在の医学では完治させられない(何回でも再発する、常に感染させる危険性を排除できない)というジレンマなのです。
また、このウイルスに感染すると、妊娠、出産ができないという誤った知識に振り回されている患者さんも多く見かけます。 

 次に出てくるのが、いったい、いつ誰からうつされたのか、という当然の疑問であります。お店や行きずりで感染したとしてもいやーな思いをするのに、それが彼氏や彼女との行為の直後であれば、疑わざるを得ないわけです。
 まして彼氏や彼女が一度も発症したことがないケースだってざらにあるわけですから、言われた相手だって当惑してしまいますよね。その結果、人間関係にひびがはいり、また双方ともに罪悪感にさいなまれてしまう例を多数見てきました。
 その場合、二人揃って来院してもらいカウンセリングすることが必要でしょう。

 その次の問題は、年間6〜7回以上も再発を繰り返す患者さんの悩みでしょう。
 肉体的な煩わしさのみならず、「またか」という精神的な苦痛もかなり強く、なんとか対処できぬものかと考えさせられます。
  アメリカetcでは、そういった患者さんに対して抗ウイルス剤の長期継続投与を行うケースがあり、治療期間中はほとんど再発しないという結果が報告されています。しかも、抗ウイルス剤を長期連用してもほとんど副作用は無いものと考えられています。

 では、なぜ日本でその治療が行われないのか。答は、長期連用が保険で認められない治療だからなんです。
保険で認められるのは、通常一ヶ月につき一週間程度です。
 もともと抗ウイルス剤は高価な薬です。それを自費で購入して内服し続けるのにいったい月いくらかかるか、とてもじゃないが、普通払い続けられる金額ではありません。

 ですから、通常は発症と同時に抗ウイルス剤を3日間ほど内服するという治療法が一般的で、特に発症前に前駆症状として神経痛様のピリピリ感や違和感が自覚できる患者さん(少数派ですが)にとっては、早期に内服を開始できるため発症を抑えることも可能です。

 しかし、いずれにせよ体内に潜むヘルペスウイルスを排除する方法は未だ見つからず、ワクチンも有効なものが存在しない以上、性器ヘルペスの蔓延防止策は、100%安全とは言えないが、コンドーム着用くらいしか無いのが現状ですね。

★ 最後に一言 ★
 そりゃあ、感染しないに超したことはないけれども、性器ヘルペスに感染したからといってそんなに落ち込まないで下さい。
 死に至る病ではないし、口唇ヘルペスとそれ程大きな違いがあるわけでもありません。発症しても10日〜2週間ほど煩わしい思いをするだけで、またウイルスは神経節に戻って眠るわけだから、感染したからといってそんな恐ろしい病気に罹ったとは考えないでほしい。性器ヘルペス保菌者がいったいどれだけたくさんいるかご存じですか?もちろん、たくさんいるから構わないとは言わないけれど。

 感染してしまったら発症時には絶対SEXはしない、発症していない際もSEXの時にはコンドームを着用する。
これは、最低限のエチケットですよ。

 

えびす皮フ泌尿器科 院長 原口 忠

2006年11月1日 

 

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