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■ 今月の一言  今月の一言

今月の一言イラスト2005年5月のテーマは

HPVの恐ろしさについて」 です




コラム掲載 2005年5月



掲載一覧はこちらです。

 

「HPV(ヒトパピローマウィルス)の恐ろしさ」

こんにちわ。
今月は、シビアな話をします。

「性行為で癌になり得ると思いますか?」

たまたま知り合った男の子と一回SEXしただけで、あるウイルスをうつされ、それが原因で子宮ガンになり、僕の診療所を訪れたのが、今年の1月、即、大学病院へ行かせましたが、手遅れでつい先日亡くなりました。

そのウイルスの名前は、HPV(Human Papilloma Virus)、すなわち、人 乳頭腫 ウイルス です。
HPVには、とても多くの型があり、大きく分けて、皮膚型粘膜型があります。

皮膚型は、よく指や足の裏etcにできる、いわゆる、イボで別に悪性ではありません。しかし、放置すればどんどん増えるから、N2O(液体チッ素)で冷凍治療を行い、やっつけるべきです。(時間はかかりますよ。)

さて、本題において注目すべきは、性器、粘膜型のHPVで、その中に尖圭コンジローマも含まれますから、聞いたことのある方もたくさん居られると思います。で、性器、粘膜型の中に、1)低リスク型、2)中〜高リスク型 の2種類があるのです。

尖圭コンジローマは、6、11型に属し、低リスクの中で、もっとも名が知れていますよね。ペニスのどこか(肛門周囲も)に乳頭型の 突起物ができて、徐々に大きくなるやつで、N2Oで冷凍するか、電気メスで焼却する治療が一般的です。(5−FUなどの制癌剤も有効です。)尿道内にもでき、かなり成長してから気がつく例もしばしばです。

低リスク型のHPVが原因でできますが、相手から感染してでき、また別の相手に性感染する純然たるSTD(性病)の一種です。 ですから、現状付き合っている相手がいれば、検査(子宮口ならびに外陰部)は絶対に必要です。

また、陰茎に突起物が出来てくると、なんでもコンジローマかと言うと大間違いで、16型のような高リスク型HPVもかなり含まれています。 一般的に言って、鶏の鶏冠のような出来方は低リスク(6,11型)の、いわゆるコンジローマが圧倒的に多いですが、小さな半球形の できものが、不規則にできている場合は、16型HPVがかなり含まれているように思います。(当院での検査DATAより)

検査法は、PCR法でHPV−DNAを検出する方法が一番精度も高く、信頼できます。女性の場合は、子宮口ならびに外陰部の粘膜部を 綿棒でこすり細胞を採取しますが、男性は半球状の突起物をハサミ(医療用尖刀)で切り取って検査に出して(粘膜面とは言えず、綿棒でこすっただけでは、不安なため)いますが、綿棒でこすっただけでも十分という説もあります。

16型HPVは、子宮頚部上皮内腫瘍、しいては子宮頸癌の実に70〜80%から見つかる(45,56,58型etcの高リスク型 とともに)という事実からも、男性が持っていた16型HPVの感染により、女性は子宮頚部腫瘍を発症する確率が極めて高く、男性患者が陰茎突起物を主訴に来院した際の、HPV-DNA(PCR)検査必要性の見極めが、いかに重要かを痛切に感じています。

男女間のHPV感染の仕方に関して、PENIS表面に突起物として存在していれば、感染前に発見できる可能性は無いわけではないが、 陰茎、尿道、前立腺に不顕性感染(要するにキャリア状態で表に症状が無いもの)している場合は、どうしようもないと考えられ、やはり、スキン着用は死活問題と言えるのではないだろうか。

最後にひとつ、HPV感染者の前立腺組織や精液にHPVが含まれているという説、ならびに検査法の確立も大きな問題点として提起すべきであります。  性病で、いや性行為で、HIVやB,C型肝炎以外でも、人が死に至りうるということは、どうにも暗澹たる気持ちにさせられます。 スキン着用は、絶対必要ですね。必ずですよ!

2005年5月1日       院長  原口 忠

 

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