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「泌尿器科炎症に関しての独り言」




コラム掲載 2018年3月



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泌尿器科炎症に関しての独り言

 日本の尿道炎治療においては、保険の制約が多すぎるように思う。
 淋菌、クラミジアetc単独感染ならば、治療はほぼ確立している。

 但し、最近はロセフィンの注射だけで治らない淋病も出始めているが。
以前は、ロセフィンの注射を打っただけで、尿道が完全にきれいになったものだが、最近は注射を打っても一週間後に尿道分泌物を鏡見すると、白血球がある程度残っており、症状も完全に取れていない例が散見されます。雑菌の検査で捕まった菌に有効と思われる抗生剤を使ってもすっきりせず、マイコプラズマを疑わざるを得ない例が増えているように思う。

 しかし、マイコプラズマの検査は保険ではできず、推測でマイコプラズマに有効と思われる抗生剤で完治する症例も多い。
制約が多いと言ったのは、尿道炎において(膣炎でも咽頭炎でも構わないが)保険で検査できるのは、雑菌とクラミジアのセット、もしくは淋菌とクラミジアのセットしかないということだ。保険の検査と自費の検査は認められていないから、全てを知ろうとすれば、すべて自費でやるしかないのが日本の法律だ。

 尿道炎の原因は、淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、雑菌(例外的に真菌)の4種類があるのに、保険では上記で述べたセットしかできない以上、スムーズに治癒するのは難しい。全てを同時に保険で検査できれば、適切な抗生剤は簡単に選べるしオタオタしていて慢性化させてしまうことも無くなるはず。

 話、戻って典型的な淋病の症状で来院した患者にロセフィンを打って一週間後に再発して来院した患者、尿道所見を一切認めず培養で淋菌が出た患者には仰天したなあ。それと、治療すれば一見何の症状もなくなるのに、三週間ごとに再発を繰り返す患者さんね、最近の尿道炎は治療に当たっていても怖いね。

 セカンド.オピニオンの患者さんは、尿道炎ならばさほど難しくはないんだが、難しいのは排尿する、しないにかかわらず尿道の違和感が取れないケースだな。話をよく聞けば無菌性慢性前立腺炎が多いのだが(漢方薬の組み合わせでかなり効果が出る)、俗に、前立腺痛と呼ばれるやつね、これが極めて難しい。原因もわからず、痛みは相当強い。

 神経性の痛みを疑ってリリカを投与してもダメ。針もダメ。病院を何件も回ってきて、お手上げで、神経ブロックまで効かないとなるとこちらも打つ手なし。どうにもできない症例が存在する。

 もう一例、2〜3日前にSEXして、「なんか、下腹部や睾丸、ペニスもかな、昨日から変なんだよね。排尿痛は無いし、膿も出ない。なんか、下半身が変なんだよね。
確かに検査しても膿も無いし、触診してもはっきりしない。結構、この手の患者さん、多いですよ。結論として、大抵は 無菌性慢性前立腺炎で、僕が組み合わせた漢方薬で良くなる。

SEXして1〜2日で尿道の入り口から前立腺まで、細菌が長旅なんてできるわけないんだな。
慢性前立腺炎で急性前立腺炎から移行したものは極めて稀で(何故なら急性前立腺炎は細菌が原因で、38、5度以上の高熱、前立腺は膿でパンパンに張ってかなりの痛みと排尿障害が特徴なのだ。)

 しかるに、慢性前立腺炎はほとんどが無菌性、前立腺液は生死を旅させるために高栄養で細菌にとっては天国のはずだから、途中で死滅するなんて考えにくいからね。
急性前立腺炎の延長線上に慢性前立腺炎があるとは考えにくい(0とは言わないが)。

 最後に、慢性前立腺炎のセカンド、オピニオンで来院される患者さんたちが、ほとんど、セルにルトンと抗生剤をセットで飲まされているのは、なぜなんだろうか?

 

 

えびす皮フ泌尿器科  院長  原口 忠

2018年3月

 

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